事業について

千葉大学では、誰もが自らの持つ能力が遺憾なく発揮される環境の実現に向けて、ダイバーシティ推進部門が中心となって様々な取組を行って来ています。平成27年度からは、ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(連携型)事業の支援により、東邦大学や量子科学技術研究開発機構と連携してダイバーシティ研究環境促進コンソーシアムを組織して、女性研究者の研究力向上やキャリア・アップに向けた支援を行ってきました。

令和2年度からは、さらにダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(先端型)事業の支援により、千葉大学グローバル・ダイバーシティ研究者育成事業を開始しました。本事業では、新たな研究力向上に向けた取組や上位職へのキャリアパスを保証する仕組みづくりを行うとともに、ダイバーシティ研究環境実現に向けた意識啓発活動をこれまでより広範に行います。このような取組や活動が全国に波及して、女性研究者の増加に繋がることを期待しています。

文部科学省 令和2年度 科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(先端型)」に本学提案の「千葉大学グローバル・ダイバーシティ研究者育成事業」が選定されました。

本事業では、若手研究者や女性研究者のグローバルな研究活動を促進するため、支援制度を新設・拡充し、優秀な女性研究者の上位職へのキャリアパスを保証する仕組みづくりを行うことで、女性上位職比率の向上を進めます。また、オンラインで学べる環境を整備し、いつでも学べるダイバーシティ理解のための研修機会を提供します。

グローバルに活躍できる女性研究者や若手研究者の増加とダイバーシティ環境の実現に向けて、次の3つの目標達成を目指します。

  • 目標1女性研究者の新規採用比率向上

    6年目(令和7年度)終了時の女性研究者新規採用比率35%以上。

  • 目標2女性上位職比率の向上

    6年目(令和7年度)終了時の講師以上の女性研究者在職比率25%以上、役員等の女性比率20%以上。

  • 目標3ダイバーシティ研究環境実現に向けた意識改革

    教職員から学生まで、オンラインで学べる環境を整備し、ダイバーシティ理解のための研修やロールモデルの見える化を推進。

学長のリーダーシップのもと、ダイバーシティ推進部門運営会議にて事業の実施等について審議の上、本学のダイバーシティに関する総合的施策を推進するダイバーシティ推進部門が中心となって、学内の関係機関と連携しながら取り組みを行います。

取り組みの成果は、外部評価委員の評価を受けるとともに、女性研究者活躍促進に賛同する大学・企業が参加する「全国ダイバーシティネットワーク」や、千葉県内や近隣地域の研究機関により構成されている「ダイバーシティCHIBA研究環境促進コンソーシアム」を通じて、学外にも波及していきます。

実施体制